10月の「食と命の教室」は17日の神嘗祭に向けて糀作りです
まず、朝の仕事として薪で火起こし。
鉈で木っ端を燃やしやすいように割っていきます。鉈を触ったことが無い人もいるので、最初は手間取るも、途中から「楽しい~」と必要以上に割っている人もいました
さて、ご飯を蒸かしたら糀菌をまぶします。全国に数件しかないという種糀屋さんから仕入れた糀をまぶしていきます。
みんなで手仕事わいわい。まんべんなく混ぜることで糀菌を行きわたらせていきます。
それが終わったら一つの山にして、発熱がこもるようにします。
そして布でつつんで、その上にむしろを3枚ほどかぶせて保温です。この後、熱が上がってくるのに大体24時間ぐらいかかるそうですが、とにかく外気温との兼ね合いもあるので、4時間ごとにチェックしていく作業です。
糀作りが終わるとちょうどお昼時。この時期はちょうど枝豆の季節。ということでみんなでお昼用に収穫です
私は途中で抜けて、先ほどの米を蒸かした釜の湯お越し。火遊びは楽しい
お湯が沸いたのにみなさんがなかなか来ないので戻ると、まあ、みんなこれでもか、というぐらい沢山収穫していました
お昼用+1人1㎏ぐらい持ち帰り。凄い量ですね~。
美味しいお昼ご飯いつもの人気のナス味噌も今月で終了ですね。
枝豆は超絶美味しい
この時期の小糸在来のとれたて10分以内に茹で上げる枝豆は香りも美味しさも格別でした
さて、午後は三浦大根の間引きです。今年は10日遅らせて蒔いたそうですが、それでも虫が凄い
ほぼ100%、虫がついていました大丈夫かな
1日の仕事を終えた後にはいつものお話タイム。
そもそも糀作りは神嘗祭で甘酒を奉納するために行うわけですが、神嘗祭は五穀豊穣の感謝の神事。昔はどの家庭でもやっていたそうですが、「この辺りではうちだけになっちまったな~」とのこと。
毎年高柳さんから聞くお話は「日本人には1週間とか(土)(日)という考えはなかった。1年を基本として、お正月にみんなで1つ歳をとり、おびしゃで豊凶を占い、神嘗祭や新嘗祭で感謝申し上げる。そういう暮らしだった」という事。
昔はどこの民族も自然の恵みを頂いて生き抜いてきたわけで、当然、季節は1年単位なのでそれに合わせた仕事や生き方になる。だから1年単位の暮らしの方が自然なわけだったんですよね~。
それにしても夏草が出にくくなり、気温も下がり、食べ物があることで、素直に実りに感謝、今年も何とか生き抜いてきたな~と感謝の心が沸く時期です。
今年も一仕事終えたな~