今年最後の「食と命の教室」

今年最後の「食と命の教室」。2月からスタートするこの教室ですが、1年はあっという間ですね

11月は「三浦大根の収穫」と人気の「稲ワラ納豆作り」。

ただ、あいにくの雨で、最初はいつものように色々なお話。ところが11時過ぎに天気予報に反して雨が止んだので「大根掘りに行きましょう」という参加者の声もあり、雨上がり直後の畑に行きました。

「いつもは仕事とかで冗談を言い合うとかあまり無い生活ですが、畑に土に触れたり、収穫をさせてもらうと、なんだか子供の頃のようにはしゃげるのも楽しいですよね」という方もいます。そういった時間も大切ですよね~

さて、今年は初の「沢庵大根」を高柳さんが蒔いて「沢庵、作ろうよ」となっていました。ということで、いつもは三浦大根なのですが、今年は沢庵大根をまずは引っこ抜きました。

みなさんの中で沢庵大根を知っている人は、ほとんどいませんでしたが、こんな感じの細長い白い大根なのです。生で食べても美味しくないんですが、沢庵にすると食感が良いんですよ~。

本当は三浦大根も収穫する予定だったのが、沢庵大根だけでいっぱいいっぱいになってしまいました

雨上がりだからもうドロドロでみんなの手もドロドロ。まあ、たまにはこういった経験も良いですよね~

さて、大根を抜いた後は、いつものように待望のお昼ご飯です

三浦大根の煮物、今年最後のナスなど色々出ましたが、高柳さんの「今年最後のナス、さよならナスだ」という言葉に、参加者からは「親父逆になっていない」と一同大笑いでした

 

さて、お昼でお腹を満たした後、今日の一番のお楽しみ、稲ワラ納豆作りです

稲ワラは元々枯草菌の1つである納豆菌がついています。草が枯れるは枯草菌という微生物の力によるのですが、その仲間のバチルス・ナットー菌というのが、大豆をあのネバネバをもった大豆に変えるそうです。

やり方は簡単。煮た大豆を稲ワラの容れ物に入れるだけ。

ただ、その「容れ物」、ここでは「つと」と言うのですが、これを稲ワラで編むのが一工夫いるのです。

 

まず、稲ワラから枯れ草をとってなるべ茎だけにします。それを叩いたり水に浸けたりして柔らかくして編んでいくのです。

こんな感じですね。煮豆を入れて38℃ぐらいで3日保管したら納豆の完成です

今年は上手く出来たらいいな~と思います

これにて1年のプログラムが終了しました。

今年は、今までよりアクが強く無い普通の人達が集まるようになったな~という感想を今年は持っていました。そもそも無農薬という言葉を日常会話で話せる相手は少ない世の中が続いてできたので、「ちょっと意識高い系の人」という感じでみられていた時代がずっと続いてきました。

なので、ガンで身体を壊したとか、看護婦さんで西洋医学に疑問を持ったとか、マクロビに物足りない人とか、何かしら一つ抱えている方が多く参加する教室でした。

しかし、今年も、改めて振り返ると、ガン、アトピー、熱中症など様々な原因で体調を崩し、食や生活の改善で復調してきた方々が多かったですし、耳が聞こえない方も初参加でした。押しが強い人、アクが強い人、という印象は無くみなさん穏やかな方々ばっかりでしたが、振り返るとやはり人生で大きな問題につまづいた方が多かったな~と思います。

 そして、今年も楽しそうに過ごしている姿が印象的でした

 都会の喧噪や仕事から離れ、自然の中でのんびり過ごすと、みんな良い笑顔で人間性を取り戻してみんな良い面を輝かせるのでしょうね~。


 それにしても、今の生活、暮らし方に疑問を持つ人が増えてきたな~と思います。来年も満席で再来年も残りわずか。大きく変わった時代は、しばらくは戻らないのでしょうね。今年も良い教室でした。そして良きご縁に恵まれました。高柳さんに感謝です。

 そしてこういった教室をやってきて良かった良かった

 そして今年で10年目が終了。1月の同窓会は10周年記念ということで、以前参加したけど最近はご縁が切れてしまった人にもう一度来てもらいたい、と色々画策中です