10月の「田んぼと畑の耕育教室」は、先週の「食と命の教室」と同様、天気に恵まれました
10月は収穫の秋で、いつもはサツマイモの収穫があるのですが、今年は6月下旬の猛暑で11年目にして初めてサツマイモが枯れ上がってしまう、というトラブルが発生しました
ということで、今回は、代わりに丹波黒大豆の枝豆を例年の倍収穫することといたしました。しかし、「それだけでは午前いっぱいもたないな~」と頭をひねっていたところ、ちょうど先月の天日干しの稲ワラが余っていたのを見つけて、根本さんと相談した結果、「稲ワラを使ったワークショップをやろう」と思いついたのです。
さすが、農村コーディネーターとして11年目の私、あるもので何か企画を練るのはお得意です
まあ、そんな形でまずは枝豆収穫。12月に大豆として収穫するものを、あえて今の未熟な時期に収穫するのが本来の枝豆です。
そして丹波黒大豆はお正月にしか普通の人は食べませんが、大豆の中の王様と言われるぐらい、大きさ、味も格別です。それを枝豆で食べると、もう当たり前に格別で、その辺の枝豆とは違った美味しさがあるんですよ~
今回、ちょうどタイミングもばっちりで、粒がきちんと入った枝豆がたっぷり穫れました
そして、次のプログラムとして用意したのが「稲わら」を使った紐いです。
根本さんのお母さんに初登場してもらうまで、子供達は稲わらの上を飛び跳ねたり寝転がったりして、これだけで楽しそうでした
そして根本さんのお母さん登場
今年で喜寿を迎えるお母さんですが、小さい頃にちょこっとやっていた年代で、実際に仕事としてやっていた年代ではもう無いんですね。「大人がやっていたけど、私はそんなにやってないんだよ」と言いながらも、するするっと、わら紐をあっという間に結っていくのです。これは本当に凄い
11年前に、実はお母さんと初めてお会いした頃、やっているのをまねしたのですが、全く出来ませんでした
ただ、今回はお母さんしか教える人がいないので、私も参加者と一緒にやり初めて、「どうなったら紐になるんだろう」と観察しながら手を動かした結果、原理がわかりました
それで私もレクチャー出来るようになったんですよ~
あちこちでお母さんに教えてもらいながら、老若男女がわらを編む風景は「日本中捜しても、ここ以外、ほぼ無いだろうな~」と不思議な風景でした。
中には、後から仲良しの参加者の1人がメールをくれて、「女の子2人がわらを編みながら、おしゃべりしている風景は素敵でした」と書いてあったのですが、ほんと、素敵ですよね
そして、お昼は先月みんなで稲刈りして天日干しをしたご飯をたっくさん食べました
その後は柿の実をとったり、カエルを捕まえたり。カエルを捕まえていた子の中には、5月に脱走したと思われるアカハライモリを見つけた子もいたり。
また、雨上がりでぐちょぐちょになったところの泥んこで遊んだり。ほんと、自然と農村体験は子供を育む場として最高ですね