昨日の「食と命の教室」は「稲の手刈り&天日干し」でした
元々は、高柳さんの餅米が「美味しい」ということで、和菓子屋の榮太郎本舗と取引が始まり、その中で「現場を知りたい」という研修目的で始まったのがこの「稲の手刈り&天日干しでした。
毎年実施していたのですが、コロナでずっと中止。そして今年、田植えは出来なかったのですが稲刈りはついに開催でsきたのでした
・・・というものの、実はこの日が「食と命の教室」であることを高柳さんがすっかり見落としていて、「どうしようか?」と相談の電話がかかってきたのが5日前ぐらい。
「是非、一緒にやりましょうよみんな稲刈りはやりたいと思っていますよ」と言うことで、合同開催することになりました。
・・・ところが、今度は台風接近で雨天予報。前々日、そして前日にも「本当にやりますか?」と確認しても「やる」という高柳さんの返事。
「う~ん、榮太郎本舗、そして高柳さん、気合いが入っているな~」と思っていたら、当日の朝に集まってみると、高柳さんが「榮太郎本舗、キャンセルになったから稲刈りは止めようか」とのこと
しかし、集合時間の頃には雨は大体収まっていて、かつ、既に集まっていた教室のみなさんは「やりたい」という事で、高柳さんも「じゃあ、やるか?」と稲刈り実施となりました
田んぼはもうグチョグチョでしたし、雨も時にサーっと降ったけど、幸いにしてレインコートを着用する時間はトータルで5分ぐらいだったんじゃないでしょうか?
みなさん初心者ばかりだったのと、オダが組まれていなかったので、私が稲刈り指導、高柳さんがオダの竹を切りに出かけて、というなかなかワイルドなスタートでしたが、それでもやはり30~40分もすると、みなさん鎌の扱いにも慣れてきてサクサクと刈れるようになってきました
それにしても、天気予報が当てにならないというか、台風の雨は予想がしにくいですね。ぐちょぐちょの田んぼでしたが、みなさん初心者ばかりということもあって「こんな体験出来て有り難いです」と喜んでくれました
稲刈り後はいつも通り美味しいご飯を食べ、おしゃべりした後、まずはお米の機械の見学。お米が刈り取られた後、どうやって売られる状態にまでするかというと、乾燥機をかけ、石取を通し、もみすりをし、色彩選別機を通し、といったようにいくつもの機械を必要とするのです。
写真の色彩選別機は、上から米を落とし、それを高感度カメラが「これは黒い、これは青い」といった判別をして空気鉄砲で撃ち選別する、という機械。「俺の所は一番小さい4条だけど中には6乗、8乗のものもあるぞ。俺ので100万だ」とのこと。米農家は機械が無いとやっていけないので、1つ壊れたらもう止めよう、となるのは当然と言えば当然なのですよね~。だって、70歳過ぎて1000万とか借金して新たに機械を揃えられないですもの。米の価格もだだ下がりだし、本当に「田んぼを荒らしたくない」という使命感だけでやっているようなものなのです
さて、午前の稲刈りに続いて、午後のメインはヒマワリの種の風選。
唐箕という唐の時代に渡ってきたと言われる技術、つまり風を羽車で起こして、重力と風の力で実が入った重い種は下に落ち、実が入っていない軽い種は風で吹き飛ばす、という道具です。
稲刈りと同じでこれまた初めての方ばかりで「へ~、凄い」と皆さん驚きながら頑張ってチャレンジしていました。
今年は私も含め3人が個別にヒマワリを育てたので、各自、「あまり飛ばないように弱めにしようか」とか言いながら、選別をしました。
これにて秋の収穫は一段落ですね
下がゴミも混じった物、上が唐箕をかけたもの。見た目が全然違うでしょ?
仕事が終わった後は、お母さんが梨とブドウを出してくれたので、それをついばみながら、高柳さんが無農薬稲作を始めたきっかけの稲葉光圀さんの話から教育論などあれやこれやと盛り上がりました。
そして来月は糀を作って神嘗祭にむけての準備です