例年の2/3ぐらいになりましたが、逆にこのぐらいの人数の方が気配り・声がけもしやすく、密にならずにちょうど良かったです
元看護師で友達からコロナに状況を聞いていて「本当は行きたかったけど今年は。。。」と泣く泣く不参加を決断した5年ぐらい通っているご家族もいれば、「まあ、気にならないですよ」といって例年通りご参加頂いたご家族。
また、一昨年、年間会員にされて、昨年は参加されなかったのが、今年になって「年間会員復帰」された方もいたり。
大人向けの「食と命の教室」もそうでしたが、都市部に住む方からは「コロナ禍で逆にこういった自然や広い田畑で自由にさせてもらえたのが救いでした」という方が何人もいました。
そんなこんなで大変な年でしたが、無事に何事も無く、今年最後の回も終える事が出来て良かったです
まずは蕎麦の見学。
ちょうど大豆畑の横に、農家の根本さんが9月蒔きの蕎麦畑があったので、先月、みんなで見学したのですが、そのときはまだ黄緑色で中身も液体でした。
ところが今月になると、きちんと実が入って、皮も黒く「そば殻」が出来ていて、その皮をむくと中から白い粉が。
「これが蕎麦粉だよ~」と言うと、みなさんびっくりしていました
その蕎麦畑の横で、高級食材「丹波黒大豆」の収穫です。
ちょうど天気が続いていたので、鞘を振ると中で「カラカラ」と音が立つぐらいになった大豆。
このぐらい乾くとちょうど収穫しやすいんですよね~。
1粒1粒みんなで鞘を向いてのんびり収穫を体験しました。
今月はとても天気が良く、暖かいお日様の下でのんびり大豆をとりだすご家族。
見ているこちらも「平和だな~」と心がほっこりしました
さて、大豆の収穫が終わったら、恒例の餅つきです
私はいつも「返し」をやるので、子供達がついている時の写真は撮れませんでしたが、根本さんと参加者のお父さんがコンビを組んだ時の写真は撮れました
餅つきというのは老若男女が楽しめるもので、こちらとしては「毎年恒例」なので、それほどイベント感は無いのですが、参加者の側からすると、子供はもちろんぺったんぺったんが大好きですし、親御さん達も「久々です」とお父さんもお母さんも結構参加して楽しんでくれるのです。
餅つきをし、お腹いっぱいお餅を食べ、心もいっぱいで今年も無事終了できました
まあそれにしても色々起こる時代になりましたね。
私が「みんなの農村ネットワーク」というのを作った発端は2011年の原発事故でした。
それまで多くのご注文があった有機農業をやっている農家さんの野菜への注文がピタっと止まり、みんな関西方面のものを取るようになり、うちひしがれる農家さんを目の前に、原発なんて全く関心が無かった自分の生き方を反省しましたし、ネットではなくリアルでお客さんと農家さんを繋ぐ架け橋になろう、と一念発起したわけです。
その後、夏の干ばつ、春の干ばつ、秋の長雨と続き、去年は未曾有の超大型台風の襲撃があり、今年はコロナと、災害が起こらない年は無い時代になってしまいました。
地震もいつ来るかわかりませんし、夏の猛暑はこれからさらに暑くなってくるでしょうし、毎年「大変な時代になったな」と思いますが、一方でこの10年で若者も変わったな~と思います。
「食と命の教室」に参加している大学生、あるいは髙柳さんのところにファームステイしている高校卒業した女の子などの話を聞くと、環境問題にとても意識が高いですし、「農業が環境問題や社会問題を解決する何かになると思う」と言う子もいますし、「SDG’s」とかを普通に日常会話に入れてきます。
これからIT系などテクノロジーを進化させていく分野を進む子も増えるでしょうが、一方で、農村で何かをしたい、という子も増えてくるんだろうな~と思います。
そして、9年前に始めたこの教室の1期目の子もお年頃になってきます。
そのうちの何人かが、幼少の頃にこの教室に通った体験が何かしらの選択に活かしてくれたらな~とも思います。
時代はどんどん変わり、高度経済成長はもとより誰もが会社に就職してサラリーマンとして都市部で過ごす、といったことがモデルとなる時代は崩壊が止まりません。
それに追い打ちをかけるように自然災害が多発し、世界は爆発的に人口が増えている中で、日本は超高齢化社会ですが人口が一気に減っていきます。
頑張っても経済成長というのはあり得ない時代がもうそこに来ています。
となると、今の子供達は何を目標にすれば良いのか?
そもそも目標って何?
どう生きていくの?
そんなことを考える時が来た際に、「あの田畑で遊んだ体験」が自ら選択肢を生み出すきっかけになればいいな~と思います
師走の慌ただしい日々が続くでしょうが、みなさん、残りの日々もどうぞ健康第一で過ごして参りましょう