台風がやたらめったら来るこの秋、千葉県民は15号のダメージにさらに追い打ちがかかり、「まったくしょーもない年だ」とみんなどうも気がのりません。
ただ、河川の大氾濫や土砂崩れなどで亡くなった方もいる事を思うと、命があって家屋が無事なだけ良かった、と思うのは、多分、日本人の特質なんでしょうね。
さて、今月の「食と命の教室」は、人気の糀作りでしたが、台風19号とかぶったため延期。
そして今日になったのですが、前日は台風21号の大雨で、畑はぐちゃぐちゃで、出来ることをやる、といったことに。
まずは、色々お話をした後、今、収穫が出来る「小糸在来」の枝豆をたっぷりと収獲しました
広がる大豆畑でみんなはホイホイ抜いていって、結局、1人2kgぐらいは普通に持ち帰った感じです
ピントがずれてしまっていますが、小糸在来という品種の大豆で、木更津の小糸地区に伝来していた大豆です。
それを有機農研が広げて高柳さんの所にもきて、それ以来、種を取り続けている在来種です。
ただ、この伊能地区で10年以上、種を取り続けているので、小糸在来の伊能版、という感じでしょうか?
その地域に気候や風土にあったものが在来種と言われるものなので、本当の小糸地区の大豆とはちょっと変わっているかもしれませんね。
ただ、特質としては青豆系でちょっと小粒ですが香りと甘味が良く、とっても美味しい枝豆になります
という事で、一部をお昼ご飯に茹でてで食べました
もちろん、いつもの通り、お母さんの美味しいお昼ご飯も
特に凄かったのが、アジの甘露煮
アジ一匹、骨がホロホロになるまで煮込んでいます。家庭料理でこんなの初めて見ました
さて、お腹いっぱい食べた後は、金ゴマの唐箕がけなどです。
その前に、ハウスの入り口はいってすぐあるこれはサニーレタスの苗です。
小さな芽が出ていますよね?
これは大体2月ぐらいから出荷できるやつですね。
そしてこちらが金ゴマ。本当に見た目が金できれいですね~
ゴマのやり方は、まず、逆さにするとサーっとゴマが落ちてきますが、束の中の方にも残っているので、バンバン叩き落とす感じでゴマを出します。
次にゴミも沢山混じっているので、篩をかけます。
まず、ゴマより大きめの網目の篩をすることで、大きなゴミは網に残り、ゴマは下に落ちます。
次に、ゴマより小さめの網目の篩をすることで、ゴマは網に残り、ゴマより小さな砂粒などは下に落ちます。
最後に、前回のヒマワリの種と同様に唐箕をかけます。
すると、こんな感じで唐箕を通ったゴマがサーっと落ちてきます。
これを2~3回やると、大体のゴミが取れたゴマの出来上がり
これが頂いたゴマです。
まだこれは「生ゴマ」なので、放って置いたら虫が湧きます。
また、ゴミもまだあるので、高柳さんは「俺は食っちまうけどな」と言いますが、普通の人はこれを水でササっと洗って「洗いゴマ」にします。
そしてまだ生ゴマですので香りも何もないので、「煎る」ことで香りがある「煎りゴマ」にします。
そんな活動をしたのですが、参加者の1人が環境問題のイベントをやることになったけど、全く準備が進んでいない、ということだったので、みんなで応援することに
環境問題に関心がある方は、是非、ご覧ください。
https://www.facebook.com/events/2459557794329941/
また、私も「セカンドスクール」という学校を作ろうと考えてきましたが、当時は、環境問題なんて言うとオーガニック以上に変な人というか、あまり関心を持っている人は少なかったのですが、ここ最近、日本に大災害がやってきて、時代の節目が変わろうとしているのが感じます。
オーガニックと同じで、環境について語っても「変な人」とは思われない時代が日本にもようやく来たのかもしれません。
私の信念は「子どものためにまずは大人が勉強すべき」というもの。
ずっと独学ですが勉強してきました。
環境、戦争、経済、生き方などなど。
そういった事を公にしても良い時代なのかな~とも思います。
例えば環境で言えば、90年代のリオの環境サミットのセヴァンの話から30年近くたって、グレタさんがあの頃とは考えられないぐらい有名になりました。
アル・ゴアの「不都合な真実」は、当時は「温暖化は嘘だ」という「プロバガンダ合戦」だったのが、今はそういう人は、ほぼいなくなりました。
そして、日本でも、太平洋沿岸の深海の温度が徐々に上がり始め、これが一定ラインを超えると表面流も温度が上がり、気温が上がってもう戻れなくなる、というティッピングポイントを超えるのがもうすぐ、という事が数年前に言われていたのですが、いよいよ、海の温度が下がらなくなってきて、台風を含め、西日本豪雨を彷彿される大災害が東日本にももたされました。
今なら「環境問題」という事を訴えても、「おかしい」という人が少なくなる時代になった気がします。
東日本大震災の原発事故の際、私が独立して初めて行ったのが「放射能勉強会」でしたが、今年の台風で、恐らく「環境問題」について勉強する人が増えるしょう。
それでも、大被害を受けなかった地域、あるいは都市部を中心に、日常の忙しい日々に埋もれてしまって記憶が風化するとは思いますが、そろそろ人口問題が経済に直結して響いてくる時代に入りますし、日本も経済大国から環境を本気で考える国に生まれかわるタイミングが来ているのかもしれませんね。