100人近くで田んぼと畑の耕育教室

5月から始まった「田んぼと畑の耕育教室」、今月は盛沢山の内容で、たっくさんの方が参加して頂きました

梅雨の時期で、天気予報では土曜日は雨という感じだったのですが、日程が近づいていくにつれ改善していき、土曜日は風は冷たかったものの雨は降らず、日曜日は暑いぐらいでした

6月は何が大変かって、やっぱり草です

ということで、まずは田植えをした田んぼへ移動。

みんな1カ月で「あの小さかった苗がこんなになっているんですね、びっくりです」と、初めて知る田んぼの稲の成長に驚いていました。


さて、まずは根本さんから草の説明。
無農薬の田んぼは何といっても、草が大変なのです。
これは経験したことが無い人にはわからないものです。

そして、オモダカというキツネのような草やホテイアオイのようなコナギはわかりやすいのですが、ヒエは稲にそっくりなので、素人にはわかりません
ということで、苗を踏まないようにという注意の上で、草取り、という名のものと田んぼ体験です


土曜日は寒かったので、最初から入らないと決めている親御さんも多く、その中で、家族ではしゃぎながら入っていく親子は賞賛の声を浴びていました
そして、日曜日は90人以上の参加者だったので、表現は悪いですが、まるで蜘蛛の子が散るように大人数が田んぼへ散らばっていき「キャッキャ」と田んぼを楽しんでいました。


草をとってくれるベテラン家族。
黙々と草を取り「田んぼってなにかいいですね~」と子供以上に楽しむ親御さんも多いですし、ドロドロを子供と一緒に楽しむセレブのようなお母さんもいたり。
みんな、それぞれの楽しみ方が出来るのが田んぼの良い所ですね~


そして田んぼが一段落した後は、サツマイモの苗植です。
最近人気の「シルクスイート」という品種で、昨年は大豊作でしたが、今年はどうなるか


そして、次は丹波黒大豆の種まきをし、この辺りで大分みなさんお疲れの様子

しかし、ジャガイモ堀の時はみんなテンションが上げ上げ
やっぱり、収穫物は嬉しいものですよね~


今年は収量が昨年より少なかったのですが、それでもスーパーのビニール袋一杯ぐらいはあったので、みなさん喜んで頂けました。
分け合う時には、ジャガイモの周りには人の山
90人以上が集まると、物凄い人数になりますよね~。



さて、1人2皿として、200人前のカレーを作って頂いた奥様方、12升(120合)ものご飯を炊いて頂いた根本さんのおかげで、90人以上がお腹いっぱいご飯を食べた後、午後はお待ちかねのザリガニ釣りです

今年は参加人数が多く、特に日曜日は90人以上になるので、昨年とは違う新スポットでザリガニ釣り。
100本ほどの篠竹の釣竿を作っておいたので、それをみんなに渡してするめで釣りスタート


昨年は中干のタイミングと重なり、用水路の水が少なかったのですが、今年は例年通り、1家族5~10匹ぐらい、ザリガニたっくさん釣れましたよ


この教室に参加すると、「大人も楽しめるのがいいですよね~」「なんか、癒されます」という感じで、子供のためにと思っていた親御さんが心が現れるというか、ムスっとしていた方も笑顔になるのが何ともいいところだと思います

また、「普段、お茶碗1杯も食べれないうちの子が、おかわりして、あんなにご飯を食べるなんてびっくりです」とか、「虫も触れない子が、まさかカエルをわしづかみにできるなんて」といった、ある意味、親の期待を裏切る子ども達の姿も続出です。

もう7年もやっていて、延べ人数で1000人の親子を見てきていますから、子供はいつも同じで、その可能性というか、周りの環境が変わればその本性が現れ、どの子も同じものを持っている、というのがわかります。

子どもにとって自然環境と言うのはとてもフィットするもので、ドロドロになり、はしゃいで騒いで、小動物を捕まえ、遊びまくれる場所というのは、本当に大切だと思います。

それを温かく見守る大人がいて、むしろそれを推奨する親御さんがいて。

いつもは「もう、こんなに服を汚して」とか「静かにしなさい」と言っているお母さんが「もっと泥んこになりなさい」なんて逆の事を言って、親御さんも泥んこになって。

この場所が、まさに天国のように、心も身体も解放できる場所であること、プログラムうんぬんではなく、そういった場を持手ていることが何より有難いですね

今回は年中の頃から5年間来てくれている子供の親御さんが初めてスタッフをして頂いたのですが、「年中の頃は、虫も触れなかったんですよ」と言うのですが、その子はいつもカエルや虫を捕まえてはしゃいでいたので「本当ですか!?」と私もびっくり。

「ええ、ここにきて、あんなになっちゃったんです(笑)」というお母さんが嬉しそうでした。

そして「子どもが飽きるまでは連れてきたいと思います」という言葉がじ~んと来ました。

毎年毎年来てくれるご家族も多いのも本当に有難いです。

今回は私1人で90人以上を相手するのにさすがにつかれましたが、まあ7年もやっていれば場を見守る力はプロにもなっているのでしょう、大きなケガもなく、みんな満足頂き、続々とお礼のメールも来ていて、ほっとしています。

引き続き、7月以降も農村の魅力を伝え、参加された親御さん、子供たちに将来につながる種まき活動を続けていきたいと思います