ついに今年の「食と命の教室」が始まりましたおかげさま農場の代表で、私の師匠ある高柳さんを教室長に開催しているこの「食と命の教室」、今年で6年目を迎えることが出来ました。
有難いですね~
私が大人になってもそうですが、人生において「目の前にいる大人」で、まともな大人、凄い方だな、と思えた大人は本当に数えるほどしかいませんでした。
知らなければ、出会えなければ、どういった人が「まとも」であり「本物」なのかはわかりません。
つまり、そういった人が周りに少ないがゆえに、例えば昔の日本人がいかにすごかったのか、あるいは人として、人格を磨いて道を究めるというのはどういったことなのか、感覚としてもわからないわけです。
私は「生活こそが生きること」ということを農村で気づき、人生の方向転換をして農村に足を踏み入れました。
また、原発でいかに私も含めた大人が自分のことばかりで次世代のことを考えこなかったか、あるいは、子供のお手本になるような生き方をしてこなかったかを痛切に反省して、今のような暮らしをしています。
そういった中で、高柳さんの生き方はとても勉強になるのです。
お話される内容も良いのですが、結局最後は「その人の生き方」が大事であって、そういう意味で、同じ成田市で出会えた高柳さんに感謝ですし、農村に何かを感じている人には会ってもらいたく、こういった教室を続けてきました。
ということで、今年も始まったのですが、今年も1人1人いろいろな人生を歩んでこられた方が集まりました。
ガンになった方、子供が生まれて食べ物のことを考え始めた方、東京で働き過ぎて田舎に戻ったらそこにすべてがあることに気づいた方、田畑をやりたい方、本物の木材を使った本物の大工さん、などなど。
それぞれ1人1人がそれぞれの体験をもとに色々な考えを持ち、そういった思いや考えを周りで話し合ったら共有できる環境が今の日本ではほとんどないがゆえに、この教室にわざわざお越し頂き、共に学び、楽しく時間を過ごすのですね。
そして皆さんとっても温和そうな方々ばかりで、とても雰囲気が良く1回目からかなり打ち解けた感じになりました
さて、例年のごとく、最初にいろいろお話をし、自己紹介をしあった後は、いつもの通り1000年続く谷津田を見学しました。
普通に生活していると1000年続く田んぼという意味がわかりません。
ただ、実際に見て、人は水があるところに住み着いた、ということを知ると、伝統とか歴史とか家が続くという意味が少しだけでもわかる気がします。
ちょっと農村を歩いた後は、この教室の1、2位をあらそう人気のお昼ご飯です
お母さんの手料理は、野菜だけなのに本当に美味しく、女性の方は「どうやって作るんですか?」と興味深々。
そしてみ~んな完食しました
また、寺田本家さんのファンもいたので、高柳さんが昼間から寺田さんに作ってもらっているお酒も出して、ちょびっと舐める人も
昼からハイテンションでしたよ
さて、休憩をはさんで、午後は夏野菜の種まきです。
ミニトマト、ナスをみんなで蒔きました。この時期に夏野菜の種を蒔くなんて、みんな普通は知らないですよね~。
また、ハウスで保管している里芋を「食ってみるか?」と高柳さんみなに配り始めました。
みなさん、食べ物には目が無いですから「嬉しい~」と大喜びでした
そして、100年前に開墾された畑に移動し、三浦大根、聖護院大根の収獲
真面目なお話もいいですが、やっぱりご飯と収獲は、み~んな楽しそうです
そして、一通りの活動が終わってから、今年1年でやりたいことや、聞きたいことなどたっぷりみなで話し合いました。
途中で高柳さんのギターの話になり、「聞きたいです」という声があがり、ギターを弾いたら、みんなノリノリで黄色い声援も飛ぶほど
初回にしてたっぷり満喫したようで「あっという間に時間が過ぎました」という感想を言う人が多かったです
今年も高柳さんとの出会いで人生が変わる方が出てくるんだと思います。
よき出会い、よきご縁に感謝です。そして成田の在野の哲人、高柳さんという存在に感謝ですね
次回は3月17日(土)で、「土の世界を知る」がテーマです。
まだ若干席に余裕がありますので、ご関心がある方は宜しければお越し下さいね
「食と命の教室」