土曜日は「食と命の教室」でした。
年の瀬が近づいてくると、畑仕事はさておき、色々忙しくなります。
例えば、高柳さんのところは落花生煎りが毎日続けられます。
落花生を煎るのは専用の機械が必要なのですが、最近はどこの農家さんも「面倒」なため煎らず、高柳さんのところにお願いに来るそうです。
だから、自分で作っている落花生を「おかげさま農場」に出荷する分だけでなく「頼まれた分もやらなくちゃ」となるのです
これが煎り機械です。
簡単に言うと、大きな鉄で出来た筒の中に入れて、ぐるぐる自動的に回りながら落花生が煎られていく、というものですね。
落花生は、中が白っぽかったらまだ煎りが甘いそうで、やはり少し茶色見が出てくるまで煎ることで風味がでるそうです。
高柳さんの娘さんのあゆみさんが今日は煎っていたのですが、入れる量によって煎り時間が大体決まっているそうなのですが、例えば最初にやる場合はまだ温まっていないので、時間がかかり、また大量に煎った後に少量を煎ると、最初に機械が持っている熱量が違うので、煎る時間が微妙に変わるそうです。
そのあたりを見極めながら、実をたまに取り出してチェックをしながら煎るので、機械で煎るといっても場所を離れることが出来ないそうです。う~ん、大変ですね~。
話は変わって、こちらがドイツ製のトラクター。
もう50年も前のものになるそうです。
高柳さんが言っていましたが、ドイツ製は「部品が壊れることを前提」に作られているといいます。
つまり、長年使っていると、どうしてもどこかが壊れてくる。
その際、本体が壊れて使い物にならなくなるのではなく、どこかが壊れるようにしておいて、そこは部品として交換できるようにしておく、という「思想」がドイツにはあるそうです。
つまり、農家が自分で直せる、ということです。
また、例えばパッキンというゴムがありますよね?
水道の蛇口もそうですし、大体が部品と部品の間を密着させて漏れがないようにする発明です。
ところが、このトラクタ-はパッキンは無く、ぴったり部品が合うように出来ているから、凄いものです
日本の機械も昔はそうだったのでしょうが、今は、高度化されて、やれセンサーだので電気部品、回路が入ってしまって、壊れても農家が直せなくなっています。
そして、そういったのがスタンダードになっているので、「自分で直せるようなのがいいから、なるべくシンプルのにしてくれ」というと、かえって「特注」となってしまって、値段が高くつくそうです
さて、お昼は高柳さんが育てた「そば」を使ったそば打ちです
今回は2:8そばです
根本さんのところで2年そばをやっていますが、そばは人によって打ち方が違います。
粉の分量はきちんと量っていましたが、水は根本さんは量っていましたが、高柳さんは量らずに大体の分量で入れていきます。
あとは、大体同じですね。
水を入れた後、「粉を切る」ように水と均等に混ぜていきます。
この時、練ったりかき混ぜたりせず、真ん中に集めるイメージで「切る」感じで混ぜていきます。
粉と水が均等にまざったら、ボールを作るようにしながら粉を固まりにしていきます。
この時、こね鉢の側面を使って転がすようにやるそうです。
ここでつなぎとして使った小麦粉とのグルテンが出て粘りが出てくるまで、よ~くこねます。
よくこね上がったら、ピザ生地を作るように上からつぶして、その後、麺棒で伸ばしていきます
後は折りたたんで、トントン切ったら完成です
茹で上がったら水で洗ってしめて出来上がり
おいしそう~
私もそば打ちにチャレンジ
高柳さんが私のそば打ち姿をとってくれました
そば打ちは、みんなで合計5回もやりました
なので、もうずっとそばを食べ続け、お腹はパンパン
さらに、高柳さんの家のそば粉は、自家製粉なのでそば殻の粉末が入って「ジャリ」っという感じなのですが、若手農家が持ってきた業者に製粉してもらったそば粉でもそばを打ったので、2種類のそば粉で、かつ打ち手が色々なので、いろんなそばが味わえましたよ
その後、おやつにはこれ。寺田本家の「菊芋の酒粕漬け」です。
菊芋とは、糖尿病の血糖値を抑制するといわれている芋で、畑においておくとジャンジャカ広がっていくとても生命力がある芋です。
ゆでてそのままチュルっと衣かつぎのように食べても美味しいし、スライスしてポテトフライのようにしても美味しいんですよ
で、参加者の1人が菊芋を作っていて、それをマーケットでどう売るか?という話になり、もう1人の参加者が「寺田本家に漬けたのが売っているわよ」という話が出たので、その場で抜け出して買ってきてくれました。
私は、菊芋自体より、漬物粕の方が美味しいと思っていますが
そして、たくさん余っているというので、私も菊芋も分けてもらいました
来年からは菊芋三昧だ
夕方、三浦大根をみんなで収穫
でっかくて重くて引っこ抜くのもコツと力いります。
そして割れやすいので製品率も悪いので、なかなか大変です
しかし、食べるとほろっと崩れてほのかの苦味もあり、美味しいんですよ
夕方は、1年の振り返り。
私は色々「プログラム」を考えるのですが、参加者は高柳さんとの時間をゆっくりじっくり楽しんで頂いた、という感じでした。
参加者には色々あり、また求めるものも色々。
また、高柳さんの魅力はその包容力の大きさ、愛嬌、知識、誰にでも偉ぶらない姿勢、優しさなどたくさんあります。
高柳さんという成田の宝を来年も多くの人に触れていただきたい。
そのためにも、2月から始まる次年度のことも考えていますが、まずは、今年1年間お世話になった高柳さん、そして参加者のみなさんに感謝感謝です
ちなみに1月は納豆作りや味噌作りをやる予定です
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Audie Benham (金曜日, 03 2月 2017 02:37)
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