食と命の教室の6月が開催されました
今日は梅雨の間の晴れ間が広がる天気
午前中は田んぼの草取りです
参加者の1人がホームセンターで買ったそうですが、田んぼ用のこういった靴もあるそうです。
早速田んぼで、田んぼの草取り開始です
それにしても、見事に開帳している稲です
高柳さんにお話を聞くと、手植え用の稲は機械植えのものとは別に作っているそうです。
簡単に言うと成苗(せいびょう)に近いとか。
稲の苗は昔は成苗(せいびょう)といって、きちんと苗として育ってから植えるのが当たり前でした。
それが機械が主流となり、機械にあわせるよう稚苗(ちびょう)といって、幼稚な苗を使うようになってしまいました。
私も不耕起栽培を20年以上やっている香取の藤崎さんの苗を買って田植えをしたことがあるのですが、苗の太さが鉛筆の太さぐらいあり、がっしりとしていて、いわゆる一般の機械で植える苗とはまったくの別物でびっくりしたことがあります。
高柳さんが手植えをするときは、成苗に近いものをつくって植えているそうです。
「苗半作というだろう?何でも機械にあわせてしまっているが、こっちのは本来の稲さんにあわせて育てた苗なんだよ」
だからこんなに立派な稲に育つんですね~
それにしても参加者の多くは畑はやったことがある人なのですが、田んぼの草取りをやったことがある人は以外にほとんどいませんでした。
そしてスタートラインはみんな同じだったのですが
いつの間にか、男女の隣同士のペアがそれぞれの歩調をあわせて田の草取りをしているのですから、不思議ですよね~。
さて、1時間ほど草取りをしたので、さすがにみなさんちょっとお疲れモード
でも昔の人がどうやった作業をしていたか知れて、とてもよかった、という声が多かったです
そしてみなさんが一番楽しみにしているお母さんのお昼ごはん
今日のお母さんのお昼ご飯は、かぼちゃ、ネギのピリ辛炒め、ズッキーニの炒めもの、ピーマン&ナス&豚肉炒め、アイスプランとなど相変わらず豪華~
美味しいご飯をたっぷり食べた後は、先日刈り取ったという菜種の脱穀です
畑に行くと、うぉ~、ものすごい量の菜種です。
これを集まった色々な人とみんなで全部、手刈りしたというのですから、すごいですよね~。
これが菜種の鞘。この中に黒い種が入っています。
割ってみてみるとぎっしり詰まった種。これを脱穀します。
脱穀というより脱種というのが正しいのかもしれませんが、要領は大豆などとまったく一緒。
こんな感じで、ブルーシートの上でバンバン叩いたりもんだりして種を落とします。
一通り落としたら、もみする感じでさらに落とします。
お~、結構ありますな~
高柳さんが畑での最後の仕上げとして、コンテナで大雑把にふるいにかけたあと
本物のふるいをかけたら、
こんなにできました
こんな感じで集めたものをとうみにかけ、ふるいにかけ、その上で搾油してもらいます。
作業後の講義でも色々貴重なお話をいただけました。
昭和30年代ぐらいまでは、日本の油は菜種油、といった原料がわかる油だった。
ところが40年代に向かう中で急速に油を使う料理が増え、日本人はもともと油をあまりとらなかったのが、急速に油を使うようになった。
奥様方は油はべとべとするから嫌だ、ということを言い始めたので、メーカーが考えたのが「サラダ油」。
油の主成分だけ残してその他の成分を取り去ってしまったもの。
海外に旅して気づいたかが、サラダ油というものを使っているのは日本だけ。
どこの国も、菜種油、オリーブオイル、といった原料がわかる油しか使っていない。
さらに圧搾では歩留まりが悪いから、といってベンジンの一種(ヘキサン)で化学的に抽出する時代になった。
いったんベンジンに溶かしだしてそれからベンジンと油を分離する、といっていて、成分もまったく同じで問題ないというが、そういうことを言っている人は自分たちの都合にあわせていっているだけで、本当のことはわかりっこない。
また遺伝子組み換えのものも入ってきている。
日本の食べ物で原料として油を使うものは遺伝子組み換え表示義務が無い。
ポテトチップス、ショートニングなどなど、知らないところで遺伝子組み換え油は摂取してしまっている。
・・・そんなことをお話いただけました。
毎回、尽きない話で盛り上がっているのですが、つくづく世の中にまともなものが少なく、大切な命につながることについて教えない、という高柳さんのお話に共感する毎日です
今日は途中からの雷雨で農作業が少なかったですが、みんなの憩いの場としてもとってもよい雰囲気の教室でした
来月は7月13(土)日で~す!
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