土曜日は、ついに「寺田本家」の酒蔵見学会でした
今回の見学会は、24代目当主の優さんが特別に承諾頂いたもの。
オーガニックの世界では十分すぎるほど有名な寺田本家さんは、お酒が春には売り切れてしまうほどで、個別の見学会には最近は応じていないのです。
それを特別に承諾頂いた、なんとも有難い見学会でした
目玉は3つ!
1つ目が、酒蔵見学。
2つ目が、優さんのお話。
3つ目が、奥様方の「酒粕料理」
です
もちろんメインは「酒蔵見学」
お酒作りの詳細を知りたい方は、以前、私がお酒作りを体験したときのブログに書いてありますのでご覧ください。
1:お米研ぎ→コチラ
2:酒母作り、麹作り→コチラ
今回は、運営側だったので細かくはメモができませんでしたが、雰囲気だけでもお伝えできればと思います
まず、お酒作りの基本は「お米を蒸す」ことから始まります。
その巨大な蒸し場から酒蔵見学はスタート
麹しかり、その餌となる蒸し米しかり、お米をむさないと始まりません。
1秒単位で浸水時間をはかり、馬鹿でかいお釜で蒸しあげていきます。
ここで蒸しあがったお米をスコップですくいあげ、熱いうちに手で広げて冷ます作業を行います。
こちらは、「聖域」と言われる「麹室(こうじむろ)」。
普通の酒蔵は、絶対に人を入れないのですが、寺田本家さんは普通に入れちゃいます。ここで杜氏さんが麹菌を蒸し米に振って、麹をつくるとても大切なところです。
お次は酒母作りをするお部屋。
酒母(しゅぼ)とは、天然酵母パンで言う酵母で、いわゆる「山卸」という作業です。
桶に水と蒸し米と麹を入れ、櫂棒(かいぼう)ですりつぶす作業(酛すり)で、このときの仕事をするときの唄が「酛すり歌」です。
その時の気候や出来具合で歌の長さを変えるそうで、する時間を調整したり、みんなでタイミングを取りながら酛すりを行うために、「酛すり歌」はとても役に立ったそうです。そして、この歌が微生物にも響き合い、命の共鳴が起きるそうです。
優さんがなんと実演してくれました
最後に、中2階にある酒タンクを上から見れる場所へ。
酒母、蒸し米、麹などが混ざり合って、お酒になっていくところです。
タンクの中で、酒母と蒸し米などがあわせあって、ブクブク発酵しながら、微生物が命のバトンを次々と渡していきます。
このブクブクしている原酒の元を飲ませてもらいました
超美味しかった
その後、蔵を改造したお部屋でお食事とお話のお時間へ。
ここで登場したのが、ママ友達のお手製の「酒粕小料理」
塩麹や酒粕が必ず常備してあり、なかじさんのファンというママ友がいて、彼女を中心に、まるで農村の「婦人部」のように、お料理を仕込んでもらいました
酒粕クラッカーに、酒粕マヨネーズで和えた里芋やかぼちゃ
みみずの会の有機野菜に、酒粕と納豆と香辛料を混ぜて作ったディップをつけて頂きます
岩のりや生姜が入ったボタ汁は体が温まり、2種類の甘酒も大好評
ここに寺田本家のお酒やマイぐるとがでてくるのだから、もうたまらない~
いや~、楽しい食事、うれしい食事は、さらに場を和ませます
お酒でいい感じになった空間は、自己紹介だけで大変盛り上がり、優さんのおはなし会はどちらかというと質疑応答会や交流会に変わりました。
それにしても、寺田本家さんの酒蔵に入るのも久しぶりでしたが、それ以上に優さんのお話がとってもよくて、ますます寺田さんのファンになってしまいました
優さん、お忙しいところありがとうございました
参加者全員が大満足のイベントになりました
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